肉屋が激白!ふるさと納税の牛肉はまずいしひどい?知らないと損する美味しいお肉の探し方
こんにちは。
お肉ギフトのBeeftです。
今回はお肉屋さん目線で、昨今話題の「ふるさと納税」のお肉について解説します。
既にご存じの方もいるかもしれませんが、ふるさと納税について簡単にご紹介します。
「ふるさと納税」とは、通常自分の住んでいる市区町村に納めるべき税金を、自分の応援したい市区町村へ代わりに納めることができるというものです。
そのお返しとして、応援した市区町村から寄付額に応じた返礼品をいただくことができる大変お得な制度です。
消費者側(寄付側)からすれば、簡単な書類申請など多少の面倒はあるものの、メリットが圧倒的に上回るので、利用する人も年々増加しています。
もらえる返礼品としては、各自治体に位置する企業で受けられるサービスや地域の特産品など幅広くありますが、中でも毎年必ずと言っていいほど高い人気を誇るのが、家庭での実用性も高い「牛肉」です。
ふるさと納税は、自分の住んでいない自治体を応援する形になるので、「近所のスーパーに並んでいない、別の地域の銘柄牛を食べる楽しみがある」という点も人気の1つになっていると思われます。
ただ、ふるさと納税の牛肉には1つ大きな問題点があります・・・
「ふるさと納税のお肉はまずい。あたりはずれが大きい」
全ての牛肉がひどいかと聞かれれば、決してそうではなく、もちろん良質で美味しいお肉を提供されている事業者さんもいらっしゃいます。
しかし、私の周りには
「ふるさと納税で頼んだお肉ははずれだった」
という言う人がまあ多いこと。
かくいう私も、ふるさと納税を利用し始めて早三年になりますが、良いお肉に出会うこともあれば、微妙だなと思うものもあり、「あたりはずれが大きいな」というのが率直な印象です。
そこで、今回は、実際にふるさと納税を利用している私が「はずれだったな」といったお肉の共通点を、お肉屋さん目線でご紹介しますので、皆様の返礼品選びの参考になれば幸いです。
目次
生産者直売の罠
最近、「生産者直売」と謳うサイロが増えて、生産者直送という言葉を聞くと、何となく「鮮度が良くて美味しいにちがいない」と思ってしまいがちです。
しかし、そうとは限らないのです。
結論からお伝えすると、「もしかしたら鮮度は多少いいかもしれないけど、味が美味しいとは限らないし、お買い得なわけでもない」ということです。
生産者の役割とは
というのも、牛肉が皆さんの食卓に届くまでには次の画像のようにいろんな業者さんがいます。
そして、それぞれの業者さんによって得意なこと・不得意なことがあるからこそ、これだけの種類の業者さんが間に存在するのです。
生産者というのはあくまで「食べられる」状態まで育てるプロです。
一方で、生産者が育ててくれた牛を見極め、競り落とすことを本業にしているのが卸売業者です。
卸売業者は「美味しくて売れる」お肉を仕入れなければ、どうしても商品が売れ残ってしまうので、必然的に肉質には極めて敏感になります。
そのため、卸業者が欲しがるお肉こそ、価値がある可能性が高いと言えます。
この業界に入って感じることは、その肉質に敏感な卸業者から、自分の育てた牛がどうだったかフィードバックをもらっている生産者が意外と少ないということです。
競りでは、自分の育てた牛がどれくらいの値段で取引されたかは見ることができ、それが1つの評価としてとらえることができるかもしれませんが、味に関しては、やはり最終消費者の感想を聞かなければ知ることができません。
そして、その消費者の感想を、卸先である飲食店経由で知ることができるのが卸業者です。
何を基準として「美味しい」とみなすかは、その人それぞれの感じ方により、異なりますが、みなさん、赤身であっさりしているけど肉の味がしっかりあるお肉か、脂の多いお肉かだったらどちらが好きですか?
味の基準がないからこそ、どれだけ脂(霜降り)が入っているか、どれだけ太った(食べれる部分が多い)牛かでお肉は評価されがちです。
上記に左右されない価値を知っていて、適切な部位提案をしてくれるのが卸業者の強みであり、生産者との役割の違いなのかなと思います。
それに、生産者が牛を販売しようと思うと、もう1つ難点があります。
人気部位以外はどう処理する?
1頭買いっていう言葉、よく聞くと思うのですが、これって意外と難しいです。
というのも牛には細かくわけると40種類以上もの部位があり、消費者の需要が低い部位ももちろん存在するので、そういった部位も売り切らないといけないからです。
これができないと、売れ残る部位の原価を人気部位の販売価格に乗せなければ赤字になってしまいます。
もし、生産者が直送しようと思うと、自分で1頭分をまず買切る形になりますが、知り合いなどが買ってくれないことには、ネットで売れる部位はかなり限定的なので、利益の確保が難しくならざるをえないわけです。
一方で、先ほどもお伝えした通り、卸業者は肉を「仕入れて売る」プロです。
販売先を確保しており、上手に売り切るからこそ適正な値段で販売できると言えます。
また、同時に部位毎の売り方も知っています。
この部位はこういうカットで提供した方が、調理しやすいよね等。
もちろん、上記で挙げた懸念点をしっかり解決されている方もいると思いますが、以上のことから、何故、食肉には中間業者がいて、どこに生産者とは違う価値があるかをわかっていただければ幸いです。
ちなみに、卸売業者は街のお肉屋さんと違って、スーパーや飲食店などへ塊のお肉を大量に卸して、売り上げをあげるため、あまり一般消費者向けの細かい仕事はやりたがらない傾向にあります。汗
ただ、もし、卸売りから一貫して一般消費者向けの小売(精肉販売)もおこなっているところがあれば、そこのお肉屋さんは一度買ってみる価値があるかと思います。
人気商品が美味しいとは限らない
これは一番陥りやすい引っ掛けです!
人気商品が売れているのは何故でしょうか?それは「魅せ方」が上手だからです。
しかし、失礼は承知ながら、お肉屋さんで、WEBに関する知識が豊富な人はほとんどいません。
そこで、インターネットショッピングを始める際には、大概、外部の「お肉に関する知識が少ないWEB制作会社」に委託することになります。
ここに問題があって、お肉のことをわかっていないWEB制作会社が入ると、実物より良く見せすぎてしまうことが往々にしてあります。
これは、WEB制作会社が「魅せる」ことが上手いがゆえに生じると言えます。
その結果、商品ページはすごく美味しそうな写真が続くのに、実際に届いた商品は、画像と見た目が異なっているなどといった現象がおきます。
では、どのようにお肉屋さんがしっかり監修している商品と外部の業者任せにしている商品を見分ければいいのでしょうか?
これに関しては、完全に主観ですが、届いた商品の同梱物で見分けています。
WEBサイトやSNSがとてもおしゃれなのに、届いたダンボールの中に入っているチラシやお店のパンフレットが素人っぽい。
本来は、このチラシのクオリティのはずなのに、WEBだけ外注したんだろうな。と思うわけです。
一方で、WEBもしっかりしているし、同梱物もスタイリッシュなものであれば、きっと細部まで目の行き届くひとで、たとえWEBを外注していたとしても、その内容などを事細かく監修しているだろうな。と。
これは、本当に私のこれまでの経験則なので、なんとも言えないですが、先述の場合はリピートする価値がないことが多いです。
とはいえ、買ってから「失敗だった!」とわかるのは辛いですよね。笑
そこでおススメなのは、ふるさと納税サイト上のレビューを鵜呑みにしないことです。
ふるさと納税サイトのレビューは、特にお徳用の大容量パックに関しては、「味」はイマイチだけど、「量」がある程度満足だから高評価になっているものも多いのが特徴です。
出品している事業者の名前は公表されていますから、ふるさと納税以外のサイトでもしっかり(ECでの)販売実績があって、その評価が高いところが1番安心感があると思います。
補足
ちなみに、大容量パックは、解凍すると一気に使い切ってしまわないといけないなど、使い勝手がけっこう悪くなってしまうので、味とかには関係ありませんが、一応気にしてみてもいいかもしれません。
結論
以上が、ふるさと納税で失敗しないためのお肉の選び方でした。
とはいえ、何が美味しいか美味しくないかは人それぞれです。
ちょっと臭みがあるのが好きな人もいれば、香ばしい甘い脂の香りが好きな人もいる。
肉の味が薄めが好きな人もいれば、肉の味がしっかりしてる方が好きもいる。
今回は、私が好きな、甘い脂の香りがしっかりするか、肉本体にしっかり肉の旨味がつまっているものを「美味しい」と定義してその見極めを個人的な見解でご紹介しました。
偏見が一部入っているかもしれませんが、ご容赦ください。笑
あ!最後に、ちょっと宣伝になるのですが、実は当店のローストビーフもふるさと納税の返礼品に採択いただいております。笑
なお、当店の特徴は、下記の通りです。
①卸売から小売までを一貫しているので、肉自体の見極めが間違いなく、
そのカット・調理方法にも精通している
②WEB制作業務を外注せず、肉のことを愛している社内のスタッフが監修しているので、
皆さんが口にするお肉の情報が正確
③創業24年の歴史があり、一般消費者に対して、
実店舗でもオンラインでも十分な販売実績がある
中でも、ローストビーフは、そんな自店の強みを活かしながら、試行錯誤を続けてきた当店イチ押しの商品です。
一度、召し上がっていただければ、きっとあなたも「ローストビーフのトリコ」になること間違いありません。
良ければ、下記のサイトにて、そんなローストビーフへのこだわりを詳しくご紹介しておりますので、是非ご覧ください^^