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意外と知らない牛の病気の話〜病気の牛を食べるとどうなるのか〜

こんにちは!
お肉ギフトのBeeftです^_^



前回、食卓にお肉が
安全に届けられるための
体制や検査のお話をしました!



今回は、なぜ、
そこまでそれらを厳密に
行う必要があるのか、、、



意外と知られていない牛の病気と
病気にかかった牛を食べた際の
危険性について
お伝えしていきますσ(^_^;)



その代表的な病気が
今から、20年前の2001年に
日本で発覚された家畜の病気
牛海綿状脳症(BSE)



通称


狂牛病



牛の脳の組織に
細かい穴が無数に生じて
海綿状(スポンジ状)になる病気で、
異常プリオンタンパク質を含んだ
肉骨粉を牛が食べることにより
感染すると考えられています。



感染した牛は、
歩行困難を来したり、
奇声を発するなどの
神経症状を示して
確実に死に至ることから
この病名で呼ばれています。



異常プリオンタンパク質は、
感染牛の脳、せき蝕、背根神経節、
眼、回腸遠位部に多く蓄積します。



これを特定危険部位といいます。



BSEは、牛以外の動物には
伝播しないと考えられてきましたが、
1990年に英国で猫が、
BSEの牛から作られた
ペットフ−ドを食べて死亡したこと、
また、豚にも感染したことを受け、
牛だけではなく
他の動物にも感染牛組織を介して
伝播されることが
明らかにされています。



このことを受け、
人間もこれを大量に摂取した場合、
変異型クロイッフェルトヤコブ病
というヒトプリオン病になる
可能性があるのではないか
といわれています。



そこで、わが国では、
農場において、飼料としての
肉骨粉が禁止されたり、
牛トレーサビリティ法により、
すべての牛には
10桁の個体識別番号の記載された
耳標が装着され、
インターネットにより
出生から精肉までの
トレースが可能になりました。



と畜場においては、
平成29(2017)年4月1日以降は、
24ヵ月齢以上で
全身症状を呈する牛のうち、
と畜検査員が必要と
判断した牛については、
引き続きBSE検査を行います。



また、特定危険部位は
除去、焼却されています。



そういった徹底した対策により、
日本では、2003年以降に出生した
牛からはBSE陽性牛は
確認されていません。



なお、日本では
BSE感染牛の牛肉を食べて
人に感染したという事例も
報告されていません。
(イギリスでは、感染が疑われる事例が
 10件ほど挙がっています、、、)



もう一つ有名な家畜の病気として、

口蹄疫

というものが挙げられます。



牛、豚、羊、山羊などの
偶蹄類(蹄が偶数に分かれている動物)
が感染する病気です。



口腔の粘膜や蹄の間の皮膚に
水泡が生じて、
食欲不振などになります。



感染力が極めて強く、
家畜の生産性に
大きな被害を及ぼす恐れがあり、
世界でも最重要伝染病のひとつ
とされています。



口蹄疫が発生した場合、
家畜伝染病予防法により
殺処分が行われます。



平成22年に
宮崎県で発生した際には、
牛豚あわせて 29万頭あまりが
殺処分されました。


なお、口蹄疫に感染した
家畜の食肉を食べて
人に感染したという事例は
報告されていません。



とはいえ、
消費者側としては不安ですし、
生産者側としても
出荷できなくなるのは
相当な痛手ですよねσ(^_^;)



こういった病気が蔓延しないように
徹底した水際対策が行われており、
安心して食卓に届けられるよう
検査がしっかりされております!



是非、安心して牛肉ライフを
満喫してください^_^


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