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外国産のお肉って結局お得なの?~輸入肉の流通の仕組み~

こんにちは!
お肉ギフトのBeeft です^_^



前回の記事では、
国内の食肉流通に関して
お話ししましたが、
今回は、海外産の牛肉の場合は、
どのように皆さんのお手元に
届くのかについてご紹介していきます!




(Beeftとしては、
 和牛にこだわっているので、
 輸入ものは提供していないのですが、
 あくまで比較として、、、)



まず、輸入されるお肉に関しても、
海外の現地の生産者がいて、
そこから食肉処理場で解体し、
部分肉にされます。



ここまでは、
日本と同じなのですが、
国際取引の場合は
ここで新たな登場人物がいます。



それは、


輸出業者•輸入商社


です。





卸業者は、あくまで
国内の流通を手助けする業者なので、
国際取引をするための
手続きは基本行っていません。



そうなると、
代わりにその手続きを行ってくれる
存在が必要になるわけですが、
それが先ほどの商社です。



お肉に限らず、
ありとあらゆるものを
輸出入して、
煩雑な資料を作り上げてくれるので、
そういう業者にお願いした方が
スムーズに事が運ぶというわけです。



ただ、
間に入る業者が多くなればなるほど、
当たり前ですが、
お肉にコストが加算されていきます。



具体的に言うと、
現地の輸出業者は通常
現地価格にフレート(海上輸送費)を
加えた価格(C&F) で製品を輸出します。



日本国内の商社はこれに
・海上保険
・輸入関税(米国産の場合で2021年現在で26.6%)
・関税に係る金利
・銀行諸掛
を支払い、通関後輸入価格となります。



これに加えて通関業者の手数料、
保税倉庫代を支払い、
輸入マージンを加えた価格で出庫し、
ようやく、国内での流通が始まります。
(卸業者の元に部分肉が届きます)



価格面も気になるところではありますが、
それより大事なのはその安全性です。



食肉の輸入は、
日本国が定める安全·衛生基準を
クリアしている国からのみ
認められています。



牛、豚などの食肉については、
家畜伝染病である口蹄疫汚染国からの
輸入は禁じられているため、
また、特に牛肉については、
BSE汚染国からの輸入が
限定されているため、
輸入先は限定されています。



牛肉はオーストラリア、アメリカ、
ニュージーランド、カナダ、
アルゼンチンなどから輸入されています。




オーストラリア産牛肉は
牧草肥育牛(グラスフェッド)と
穀物肥育牛(グレインフェッド)の
2種類あり、
冷蔵(チルド)の場合は
フルセットおよびパーツでの輸入です。



一方、アメリカ産牛肉は
穀物肥育牛主体で、
パーツでの輸入がほとんどです。


ちなみにフルセットとは、
一頭からとれる部分肉全てという意味で、
パーツとは、例えば部分肉の中でも
「ヒレ」「サーロイン」だけ
という意味です。



通常、フルセットで購入するより、
パーツで購入する方が割高です。



それに加えて、
あれだけの中間マージンを考慮しても、
日本人の生活の一部に
お手頃な値段として、
海外産の牛肉が浸透しているのは、
日本の畜産からすると
相当な脅威ですよねσ(^_^;)



最近、コロナウイルスの影響で
アメリカ産のお肉の値段が
国産のものに近くなってきていますので、
この機会に是非、
国産の牛の美味しさを
堪能して頂ければなと思います!



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