和牛の安定供給が可能になる仕組み〜牛マルキンについて〜
こんにちは!
お肉ギフトのBeeft です^_^
前回の記事で、
生産者の数と牛の頭数が
減少しているという話をしました。
このままだと、
日本の伝統である和牛が
廃れてしまう、、、
そんなことが起きないように、
生産者を守るための制度が
「牛マルキン」というものです。
今回は、その牛マルキンが
どういう制度で、
なぜ必要なのか
という点について
共有させて頂きます!
そもそも牛マルキンとは、
標準販売価格が
標準生産費を下回った場合に、
肉用牛生産者の経営への影響を
緩和するために
交付金を交付することで、
肉用牛肥育経営の安定を
図ることを目的とした制度のことです。
具体的には、標準的販売価格が
標準的生産費を下回った場合、
その差額の9割を交付金として
生産者に交付される仕組みです。
その交付金のうち、
1/4は、生産者の積立てによる
積立金から支出され(つまり自己負担)、
残りの3/4は、国から支出されます。
しかし、何故ここまで手厚く、
国からの保証があるのでしょうか?
それは、牛という生き物を
扱うからこその不安定性が背景にあります。
というのも、
牛の肥育期間は長く、
競りに出されるまでにかかる期間は、
約 14-20 ヵ月となっています。
肥育期間が長いと…
海外の需給動向や為替相場などによる
飼料価格の高騰や牛肉価格の変動の影響
を受けるリスクが高くなります。
子牛を購入した当時の
牛肉価格で売れるものと思って
20カ月の肥育期間に費やした
子牛購入代や飼料代といった
生産コストをまかなえなければ
赤字となります。
すると生産意欲が減退。
国産牛肉の安定供給が困難になり、
国産の牛肉が食べられなくなる可能性が!
つまり国産牛肉の安定供給が
困難になると
農家にとっても消費者にとっても
好ましくない事態となります。
そこで、肉牛の販売収入が
生産コストを下回った場合には、
生産者に交付金を交付することで、
収入を最低限保証するわけです。
このように
社会全体で支えられている国産牛。
Beeftが安定した適正価格で
和牛をお出しできるのには、
こういった理由があるのです^_^