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肉用牛の生産頭数と消費量から見る畜産業の現状

こんにちは!
お肉ギフトのBeeft です。



今回は、
普段何気なく食べている牛が、
日本の産業において、
どういうポジションで、
どれだけ重要なのか
ということについて
お伝えできればと思います。



まず、そもそもの生産体制です。



(参照:農林水産省の畜産統計)



肉用牛の飼養頭数は2,555千頭と、
平成3(1991) 年比で
9%減少しており、それに伴い
飼養農家数も43,900戸と、
平成3年比で80%減少しています。


(上記の画像では
 平成30年のデータからですが・・・)


一方で、テクノロジーの進化などもあり、
農家1戸当たりの飼養頭数は58.2頭と
平成3年比で4.6倍と規模拡大しています。
(生産効率が良くなったと言えます。)





しかし、気になるのは、
農家の数の減少です。



どれだけ生産性が良くなろうと
作り手がいないことには
生産数を増やすことは
困難になっていくものと
思われます、、、



なお、都道府県別の生産頭数は
次のグラフのようになっており、
やはり、広大な敷地を持つ、
地方での生産が主流となっています。



では、消費(食べる分)は
どうなっているのでしょうか?



牛のと畜頭数は年間1,039千頭で、
1日あたりでは約4,156頭です。



生産量が471千トンに対して、
輸入量は890千トン、
輸出量は6千トンで、
自給率は35%になっています。
(ともに枝肉換算)



ちなみに、食糧自給率の算出は、
重量ではなく、
生産額もしくはカロリー
を基準に算出されます。



なので、
6千トン÷890千トンで
どう考えても
35%にならないのは
そういった理由です。



食料自給率に関しては、
お米が97%
鶏肉が96%
豚肉で49%
なので、牛自体の食料自給率は
まだまだ低いと言えます。



島国で、新鮮な魚介類に
恵まれていることもあり、
牛肉の消費量自体、
日本国民は諸外国に比べて
それほど高いわけではなく、
昔から「量より質」という考え方が
強いのかなと思っています。



事実、
全国1人当たりの
食肉消費量(部分肉ベース)は、
牛肉で6.5kgです。



平成12(2000) 年度と比較すると、
牛肉はBSEによる牛肉離れ、
景気の低迷などにより
14%減少しています。



ちなみに2019年の
世界の消費量を見てみると、
牛肉はアルゼンチンで37kg、
アメリカで27kg、など、
日本と比べると
はるかに多い国がたくさんあります。



また、環境問題と牛の生産は
密接に関わっていることもあり、
今後はより一層、
消費量•生産量は
減少していくと予想されるので、
皆さんのニーズに合わせて、
より質にこだわったお肉を
提供していく必要があると
感じていますσ(^_^;)



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