謙虚に真剣に牛と向き合う
Beeftがお付き合いさせていただいている全国の和牛生産者様にお話を聞く「生産者の声」。記念すべき第一回目は、宮崎県児湯郡川南町で宮崎牛を飼育されている「澤田 智貴」さん。
もとは、京都で食品関係のお仕事をされていましたが、もっと本質的な仕事に携わるべく、実家のある宮崎県に戻られ、「生産者」という立場への転身を決意されたそうです。
「目標は、牛の知識、見る力をもっと勉強して、牛の事を知り牛の力を十分発揮させてあげることができる育て方をしたいです。」
そう謙虚に語る澤田さんですが、
「こだわっている所は、牛の餌の食いを見て、配合飼料や粗飼料の量を調節し、牛が大きくなるように愛情注いで育てている所です。」
と語ってくれたように、その目利きは折り紙つきで、品評会(生きた牛の審査を外貌審査といい、体のバランスや肉のつき方などを評価)では、最上位の壱等賞に輝いています。
「今は親父と2人でやっていますが、ゆくゆくは牛の頭数を増やしていきたいです。」
生産者として、多くの頭数を飼育されることを目標とされている一方、あくまで、一頭一頭ときちんと向き合うことを何よりも大事にされています。
イノチを預かるものとして、その牛が本来持っている美味しさを生産の段階から最大限引き出そうする強い心意気を感じさせてくれました。